(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

2004-01-01から1年間の記事一覧

一番注目すべき記事はJユースカップ2回戦(準々決勝)のマッチレポートなのだろう(何年後のために名前を覚えておいてよい選手がゴロゴロしているはず)。だが自分がわかるのは広島の前田俊介と名前がカタカナで目立つ浦和のエスクデロぐらいなので(しか…

「サリュー!マツイ、元気かい?」 フランスリーグ2(ドゥ)ル・マンの松井大輔の「活躍」をまとめたレポート。持てる技術を華麗に発揮してるようで、観客からも支持されているよう。チームのファンタジスタとして定着している、とある。日本人が欧州の2部…

出張で昨日読めず、「昨日のエルゴラ」になってしまった。 「“1つ目のタイトル”を目指して」 宇都宮さんの特別コラム。「天皇杯漫遊記」の出張版というか。だが今年の浦和が01−02シーズンのレバークーゼンと重ならないか?、ブッフバルトにもそれを聞きたい…

インターネットの主目的がサッカー情報の収集になってもう5年も経つだろうか。テレビで得られる情報は甚だ乏しいし、スポーツ新聞の情報は「そういうもの」だし、サッカー専門誌を毎週のように買っていた時もあるが、コストパフォーマンスと場所をとるとい…

『メメント・モリ ―私の食道手術体験』

後藤明生 1990年 中央公論社 ISBN:4120019160某所のブックオフで購入。800円、帯付、目立った汚れなし。平成に入ってからの本であるし、ネット上で探して手に入らない本ではない。しかし、店頭で売っているのを見たのは(都内の古本屋をそれなりに廻っている…

プラトン・ファイト

佐藤哲也 『熱帯』 熱帯作者: 佐藤哲也出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/08/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (52件) を見る以下の部分を読むだけでも(笑える人には)買う価値があるかもしれない。立ち読みする価値は…

あしたのために

とり・みきの『犬家の一族』ISBN:4198330816 には「あしたのために」という(かなり興味深い)自伝マンガがある。最初その題名を読んで「あしたのために、ねえ。なんかのフレーズっぽいなあ」と思ったりしていてしまっていたのだが、当然ながら『あしたのジ…

狂人関係

上村一夫 ホーム社/集英社 ISBN:4834272265 1巻の帯の絵が買うきっかけであった。 内容は「北斎と捨八、ふたりの絵師の姿と、江戸に生きる名も無き人々の人情を描いた時代ロマンの傑作」という帯の紹介のとおりだと思う。 そうした点でいえば、広い意味で…

さて、一応「取材」も終わって資料は手元にそろった。しかし論の展開が 1.この作品内でこうした舞台がこう作用している…という作品論 2.実際の場所に作品内での姿を重ね合わせそこについて語る…という団地論(?) 3.作者がどのように創作したかを論じ…

(3)

どの場面が当の団地かというのは住んでいた人間にはすぐ分かるからいいのだが、かえってそうでない(棟が平行に並んでいる、など)ところに注意が必要だと感じた。当然その背景が必要だから使われているわけで、その効果も(議論の主張からは離れるが)明確…

(2)

1:芝園団地がモデルという証明。作品と写真の同じショットを並べて見せる*1。一方明らかにそれと異なるショットも引用。作画上の工夫を見る。 2:舞台がこの団地でなければならないという主張。作品の流れにこの団地の固有の特徴が必要なこと:閉鎖性:工…

(1)

そもそもノートなのだからこんなところに書く必要はないだろうが、実際に仕上がるのはいつだか見当がつかないので、書き次第貼り付けておく。 大友克洋 1983 ISBN:4575930326 『童夢』は大友克広の名作(日本SF大賞受賞作ということから出世作かもしれない)…

『七色いんこ』のことをホームページで見ていたら、それが『ブラックジャック』がまだ続いてたとはいえ、長期の連載として最後のものと知り、成る程などと思っていると、命日が昨日になっていた。'89年に亡くなっているからもう15年である。 手塚治虫につ…

東京カイシャイン 1

エンターブレイン ISBN:4757702167 タイム涼介とうすた京介はどちらも好きなマンガ家で、似ている部分もあるが(あらためて見れば名前もよく似ている)違う部分があるから両方好きなのだろう。『日直番長』『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』…

どろろ草紙縁起絵巻

武村和子 フィルムアート社 1996 ISBN:484599657X 数年前、今は無き池袋のACT SEIGEI シアターで『どろろ(と百鬼丸)』を見た。オールナイトで見たためか、最後の方など印象がない。モノクロの画面のテクスチャと「ほげたら」の主題歌が一番記憶に残ってい…

『あかるい部屋のなかで』

金井美恵子 ISBN:4828857451 なぜか川崎の紀伊国屋で売っていた福武文庫版。 より「あかるい部屋のなかで」 男性に関する描写がうまいと感じるのは、単に他であまりそういう描写を目にしないからだろうか。それとも作者がうまいのか。性的な描写なので引用は…

『首塚の上のアドバルーン』

より、「黄色い箱」 前半は<私>の語り、後半は「杉山氏」との会話からなる短編。とりあえず、黄色い箱には「注意」をしろという含みがあり、青い屋根と赤い屋根には進むものと止まってしまうものを分けるという役目がある・・・などと考えてみた。「進んで…

『首塚の上のアドバルーン』

後藤明生 ISBN:4061976834 より、「ピラミッドトーク」 まず前に書いた『挟み撃ち』の感想を訂正する。あれは素直でなかった。ハマったならハマったと書けばよかったのだ。 今日また読んで自分が恐ろしくツボを突かれていることを実感した。この短編の結び(…

『Neko2』(ネコネコ)

ISBN:4091846912 岡崎二郎の作品だがまあネコが題材で、いかにも可愛い感じで、そんなに面白くないんじゃないかと思っていたが、やっぱりよく出来ていた。期待を裏切らない。どの作品でもすごいと思うのは、きっちりストーリーが作られていることである。そ…