(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

『あかるい部屋のなかで』

金井美恵子 ISBN:4828857451
なぜか川崎の紀伊国屋で売っていた福武文庫版。
より「あかるい部屋のなかで」
男性に関する描写がうまいと感じるのは、単に他であまりそういう描写を目にしないからだろうか。それとも作者がうまいのか。性的な描写なので引用はしないが、男性の異性愛者が読んで感心するのはきっと珍しいことだろう。



手塚治虫恐怖短編集 妄想の恐怖編
KPC版 ISBN:4063531589
文庫で買おうかと思っていたところ、なぜか雑誌タイプ版がコンビニで売っていた。
より「ボンバ!」
この短編集の広告で見たのもこの作品の一場面だし、この版では表紙もこの作品を使っている。つまり本短編集の中心的作品で、自分もこの作品を読みたいと思って買ったのだった。ごくごく率直に言って、じっくりと読み返したくない。はじめ見たときからゆっくり読むのはよくないと思った。絵が夢に見たくないほど、怖く描かれている。手塚治虫が、人を怖がらせる在らんかぎりのテクニックを用い、描いている、という感じを抱かせた。ただし怖さの質は、時代状況や同時代のマンガとの関連を考えてみたくなるタイプであり、人によっては演出過多に感じられるかもしれない。
文庫 ISBN:4062608758