(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

(2)

1:芝園団地がモデルという証明。作品と写真の同じショットを並べて見せる*1。一方明らかにそれと異なるショットも引用。作画上の工夫を見る。
2:舞台がこの団地でなければならないという主張。作品の流れにこの団地の固有の特徴が必要なこと:閉鎖性:工場の跡地を利用して建てられた:地理的特徴の説明。
*現在の団地の状況:落ち着いた印象:当時の活気、人でぎっしりという環境と異なる、また寂れた様子とも異なっていること。マンガの舞台を歩くうんぬんという本について:的外れではないが、何か違うと思わなかったのかという疑問。
3:この作品がこうした高層団地固有の「夢」をあらわにしていること。棟から棟へと飛ぶこと。単に空を飛ぶ、宙に浮かぶことでなく、「そこ」に飛びうつる、浮かぶ、飛んでいくこと。一方子供の閉鎖性、排除性というテーマ?
4:展開:高いところに住む子供たちというかつて実在しなかった状況を描いていること。そしてそうした状況はその後も表現されることがないままではないのかという問い。SFではもちろん描かれていた状況であること。