(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

大丸ミュージアム・神戸で開催中の「京都 細見美術館 琳派若冲と雅の世界」に行く。何より若冲の「雪中雄鶏図」をいたって近距離で熟視することができ、非常に価値があった。あの羽がどう描かれているのか、一度できる限り接近して見てみたかったので、半分は願望が叶い満足だった。しかし結局、目の周囲の羽がいちばん細かくなっている辺りは、いくら見ても納得がいかなかった。おそらく肉眼で捉えきれないように描かれているのだろう。隣にぼやけた拡大写真が展示されていたがまったく無駄だった。前にNHKのドキュメンタリーで、顕微鏡で拡大して技法の秘密を探っていた(それは裏から色を重ねていたのがポイントだった)が、それは研究者しか無理だしそもそも鑑賞のレベルを超えている。今日のガラス板一枚分というのは、ほぼ最高に近い条件で若冲の技術を見ることができる機会だったのだが・・・