(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

もう発売日から少し経っているが

について。どうもこのところ昔ほどのインパクトがない。乱暴に言うなら、特集に批評精神がない、となるだろうか。過去の特集と比べてみるとわかりやすい。例えば16号「ワールドカップ最終出口」。細かいところはともかく、特集の批評精神は明らかだ。思い切って同じ特集を同じ書き手で再びやってみたら面白いのでは。
その30号の内容すべてをスルーして(もちろん個別には読むべき内容があるけれど)目次の次のページ、ちばぎんカップの時のオシムの写真で、これが格好いい。ポケットに手を入れて無言でピッチを見つめている表情と背中、その存在感は抜群である。見開きになっていることと文字のせいで、「勝利へ導く空気」があまり伝わってこないのが残念なところか。
もうひとつ、見逃せないというか見逃すはずがない写真が掲載されている。もう26回も続いている「海を越えてきたフットボーラー」、ドゥトラのインタビューなのだが、、、一番最後のプロフィールに添えられた真剣な表情の写真は、同じ顔のアップだとしても、良いと思う。というか普通の判断ならこれを先に(大きく)持ってくるのではないか。よりによってニコリと微笑む少々ヒゲも生えている顔のアップをページの3分の2も使ってでっかく載せることはないのではないか。古い言い回しをすると、「子供がひきつけを起こす」、「玄関に貼っておくと泥棒除けになる」ような写真である。凄すぎてあまりちゃんと見ていなかったが、いま見直すと鼻毛も出ている。一見の価値はとにかくある。