(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

『天使』

佐藤亜紀 2002 11/15 文藝春秋 ISBN:4163214100

枝葉の部分から箇条書きで。
「感覚」の描写は強烈で、読みごたえがある。
帝国の終焉の場にいる感慨などは、作者の独壇場とも言いたくなる。
ストーリーはきれいに結んでいない。続編も書けると思う。
題名の「天使」は翼の生えたものをさすのだろうか。最初読んだときはプット―、キューピットのイメージが念頭にあり、「存在を内側にきつく捲き込んだまま、まどろんで」いるものこそ天使であると読んだのだが。