(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

大山、氷川町の本屋

板橋区大山周辺の古本屋と氷川町にある本屋に行く。大山では「SNS大山」という駅の(北)東側すぐの古本屋に初めて入る。各ジャンルの本が高いものから安いものまで置いてあり、欲しい本もあった(旺文社文庫内田百輭シリーズなど)。が、良いお店であり、値段は適正であった。自分の欲しい本の価値をちゃんと認めていた。結局それはあきらめ別の本を一冊買って出た。
氷川町にあったのは新刊書店である。だが前を通ればわかるかもしれないが、新刊が何年間も眠っているような本屋だった。そうした本はひどい土ぼこりなど被っていたりするのだが、定価で買っても安いと思えるものが眠っていたりする。
実際に古本屋で買うより安いマンガの「新刊」があった。私もだいぶ面の皮が厚くなっているので、そうした本を七冊もレジに積んだ。店のおやじさんは、これ古本じゃないんで、短冊はさまってるでしょう、返品しなかったやつなんですよ、と話し、ほこりを払って袋に入れてくれた。示された値段は定価プラス消費税の半分にも満たないものだった。少し複雑な感情を抱いて外に出た。
当然おやじさんが決めた値段が正しいのである。出すところに出せば高い値段になる可能性のものでも、その売れない場所では安い値段なのである。そしてそのまま埋もれている本にしても、同じ本はどこかにどうせ数はあるのだから、眠ったままでもよいし、何かの理由で廃棄されてしまってもよいのだろう。ただ、そうした本に価値を見出せる人は、ちょっとした幸運に出くわすかもしれないというだけだ。