(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

丘の屋敷 (創元推理文庫 F シ 5-1)

丘の屋敷 (創元推理文庫 F シ 5-1)

スティーヴン・キングの『呪われた町』に読めと書いてあった(のに近い)ことと、ヴィレッジ・ヴァンガードで平積みされていたという理由で読んでみた。寂しい女性の悲劇と捉えることもできる結末、また心霊現象を科学的に分析したい夫と、霊媒として受け入れる妻の対比など、恐怖小説としての要素以外のところが案外興味を引いた。けっして怖くなかったというわけではない。だが心霊現象に最も怖さを感じる内容ではないと思うので、色々な要素を含んだ幽霊屋敷の小説として面白かったという感じである。
呪われた町』は他のキングの初期の小説から少し遅れて読んだのだが、『キャリー』と同じぐらい面白かった。日本に舞台を移しただけの小説が今頃書かれるぐらいだから、吸血鬼小説の古典というような作品なのだろう。
呪われた町(上) (集英社文庫)

呪われた町(上) (集英社文庫)

呪われた町(下) (集英社文庫)

呪われた町(下) (集英社文庫)