(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

年末年始に買った本が多かったため、買ってないものから。

東京グッドバイ

東京グッドバイ

ビックリハウス 驚愕(びっくり)大全

ビックリハウス 驚愕(びっくり)大全


[読んだ本]
美人論 (朝日文芸文庫)
明治以降の「美人論」の資料を探す場合、参考になるだろうが、論のすすめ方と資料の解釈は稚拙と言っていいだろう。参考文献が適切かどうかは私に判断材料がないので何ともいえない。もちろん主題が興味深いから読んだのだが、時代のせいか著者が若かったせいか、理解に苦しむ点が多い。例えば著者が様々な文献の「本音と建前」がどうなのか述べているのだが、なぜその文献が本音や建前だと著者に判断できるのだろうか。そう著者が決め付けられる理由は当然のように述べられない。そもそも「美人」という言葉について、もともと見目麗しい、顔かたちの整った女性のことのみを指しているのではなかったことを、どう考えているのだろうか。あとがきを読むと、著者のトラウマがその解釈の源泉ということになっていて、非常にげんなりした。