(旧)週間買った本

2013年まではてなダイアリーに書いたもの。

「かわいい」論 (ちくま新書)

「かわいい」論 (ちくま新書)

内容を見るまでもなくレジに持っていった本で、最初はやはりわくわくする気分も持ちつつ読み始めたのだが、3章も読むといらいらし始めた。詳細は以後くだくだ述べていくことになるだろうが、これは80年代には書かれていなければならない主題だった。それがこの新書程度の内容で「これだけ重要でありながらも一度たりとも正面きって分析の対象とされていなかった現象についての、最初の書物であるということだけはいえるだろう」とあの著者に言わせてしまうのである。
ともかくこの本が「かわいい」というふるまい、現象、文化についての研究の叩き台として活用されることを願うばかりである。